Fラボ「研究ノート」

Fラボでは、想芸館オリジナルの水中オブジェ用樹脂素材を用い、様々な実験や研究の過程を経て、Floating Flowerの制作を行なっています。
その研究の方法をまとめたノートを、こちらで公開しています。



1.紙で型をつくる


紙で模型を作ります。平面から立体を起こすことのできる構造で考えます。
この平面からの制作手法を確立したことで様々なバリエーションの形状検討ができるようになりました。

2.模型を立体的に検証する


紙模型で少しずつ花びらの大きさを変えて美しく見える比率を探ります。
水中オブジェ用樹脂は紙と柔らかさがかなり違うため水の中で浮力を受けて変形することを考えて形を選ぶようにします。

3.透明フィルムで、形や色の検証


透明フィルムに着色して形や色の検証をします。
水中オブジェ用樹脂は実際には半透明なので見え方が異なることを考慮して色や模様を絞り込みます。

4.カラーを決定


水中オブジェ用樹脂に入れる色素を決めます。たくさんの色サンプルを用意していますが、混色や濃度調整が可能なので、無限の選択肢があります。

5.樹脂でサンプルを制作


紙模型の形をもとに水中オブジェ用樹脂で形を作ります。
花びらの形を整えるため2~3日の工程をかけて丁寧に制作しています。

6.動きをチェック


水中に入れて動かしてみて評価します。花がしぼんだようになっていないか、開き方やそよぎ方を見て、ハリを持たせた方がいい部分を厚めに、軽くしたい部分には比重の軽い材料を増やすよう次の制作計画を立てます。
評価によって、(1)あるいは(2)に戻って試作を繰り返します。場合によっては水槽のなかを流れる水の量や向きを検討し直します。

7.完成




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